こんにちは

またまたご無沙汰しています

今回は、先日、土浦にて井手敏郎先生より聞かせて頂いた
講座からお届けしますね

「死生学」ですので、ちょっとテーマが重い(?)と
思われるかもしれませんが
毎回、様々な視点から、考えさせられる大事なことを
教えて頂いています。
今回は、「哲学って何だろう」というテーマでした。
「哲学」って主に「死」を取り上げる学問なのですよね

最近売れている『おひとりさまの老後』(上野千鶴子著)
という本

が紹介されました。
この本の著者、上野さんは日本におけるジェンダー研究の先駆者。
この本の狙いは、結婚していようがいまいが、世界一長生きの
日本女性は最後は「おひとりさま」になる(確率が高い)。
そこで、元気なうちに、セーフティネットを準備し、予備知識
を得ておこう、ということだそうです。
著者である東大教授の上野千鶴子さんも、おひとりさまの一人。
「どうすれば安心して老いと付き合っていけるか、
そして心おきなく死ねるか」
を問いながら、その心構えや覚悟、今の社会に必要な情報や
ハイテクの現代ならではの便利なツールまで、幅広く先達や
専門家の意見なども交えて紹介されているのだとか。
住まいやお金、どんな介護や医療を受けて、最期は誰に何を遺し、
どう終わるか。
社会学者の視点で、「老い」のさまざまな問題点も浮き彫りに
しながら、自身の問題としても考察されている本です。
いずれ訪れる「死」に対する準備は如何?
ということですね。。。
その為には、老後の生活を充実させなければ、ということなの
でしょうか。
でも、、、悲しいことに老後を迎える前に死ぬ人もあります

先日の秋葉原での殺傷事件、被害者は若い人ばかりでしたね。。。
「死」と聞くと、ずっと遠く先のことのように思いますが、
実は身近な、切羽詰った問題なのかもしれません

この後の講座では
「もしあなたが犯罪(殺人)を犯して刑を受けるとしたら
死刑と無期懲役どちらが良いですか?」
という質問についてグループに分かれて意見を出し合いました。
ちょっとヘビー???

日本では、無期懲役の場合、絶対に死ぬまで外に出られないと
いうものでは無いのですよね・・・
仮釈放というものがあります。
でも、ほとんどの人は出られないそうですよ。
仮に死ぬまで出られないとしたら。。。
各グループ、様々な意見が出ました。
私の見た感じでは、死刑よりも無期懲役が良い、という意見が
多かったように思います。
理由は、死ぬのは怖いから、無期懲役なら命(時間)はある
から自己を見つめたり、本を読んだりと、それなりの進歩は
望めるように思うから、などなど。
死刑が良いという人の中には、被害者の家族の心情を考えたら
自分は死刑になった方が良いように思う、という意見もありま
した。
正直、どちらも嫌だ、どちらが良いかなど選べない、
分からないという人もちらほら。。。
皆さんはいかがですか?
最後に、とても興味深い資料を紹介していただきました。
ある人が、実際の死刑囚と無期懲役の人を取材した結果が
書かれている資料でした。
そこには、
死刑囚は、どの人も、はちきれんばかりの感受性を持ち、
個性的で、ハツラツとしていて、一つ一つのことに感動し、
とても濃縮性のある生活を送っていたそうです。
一方、無期懲役の人は、感動する心もなく、やる気もない、
毎日の単純な生活に飽きることなく、
「今晩の飯は何だろう?」とか、そんなことばかり思っていて、
「生きる意味とは?」というような価値の高い問いには無関心
な人ばかりだったそうです。
意外な結果に驚きました。
どちらかといえば、逆のパターンをイメージしていたので・・・
この結果は何を物語っているのでしょうか。。。
自分の「死」を真面目に捉え、考えた時に、
人は「何の為に生きるのか?」と真剣に問わずにおれなくなる
のだと思います。
よくよく考えてみると、この無常の世の中、
自分もいつどうなるか分からない身、とすると牢屋にこそ
入ってはいませんが、いつか死なねばならないという点では
死刑囚となんら変わらない存在なのではないでしょうか。
それなのに、日々の生活はどうか。。。
どちらかというと無期懲役の人のような、ただ流されるような
毎日を送ってはいないだろうか。。。とドキッとしました

人生には終わりがある、その限り有る人生で一体何を
すべきなのか、人生の目的を知って、一日一日大切に生きて
いきたいと思いました。
「なぜ生きる」この大切なテーマについて、これからも講座にて
学ばせて頂きたいなと思っています